便秘はまず原因を知ることが大事!きちんと把握してしっかり対策!

便秘は日本人の国民病とも言えるほど、便秘で悩む人は多いと言われています。便秘と言っても実はタイプや原因はいろいろあって、それぞれに応じた対処をしないと改善どころかかえって悪化なんてことにもなりかねません。

そこで今回は便秘の種類ごとに原因や対処法についてご紹介したいと思います。

 

 

こんな症状は便秘のサイン

便意を感じてから数分の間にスッと問題なく便が出て、その後お腹もスッキリするのが理想的な排便といえます。頻度的には、毎日1回、あるいは2日に1回の割合でお通じがあるのが理想的と思われます。この辺は個人差もあるでしょうから、毎日でも2日に1回でもとにかくコンスタントに排便できれば、それがその人にとってのリズムと言えます。

しかし、次に示すような症状がある場合、それは便秘のサインと考えられます。

 

排便回数が少ない

排便の回数は個人によって違いはあるものの、腸の働きがしっかりしていれば、通常1日3回程度から週3日程度は排便があると言われます。したがって排便の頻度が3日以上空いていたり、週に2回程度しかない場合は、便秘とみられるのが普通です。

 

残便感や不快感がある

便意はあるもののスルッと出ない、排便はしたけれど残便感があるなど、どうもすっきり排便できない、不快な感じがする場合も便秘とみなされます。

 

少しずつ何回も出る

一度にスルッと出るのではなく、硬い便が1日に何回も少しずつ出るような場合も便秘です。

 

お腹が張ったり痛みがある

お腹にガスが溜まりやすく、お腹が張ったり、重い、痛いといった症状が現れることがあります。これは腸の働きが低下して、便が排出されにくくなっているときに現れやすい便秘の症状です。

 

 

便秘の種類別に見る原因と対策

便秘は病気に起因する「器質性便秘」と、病気以外の原因で起こる「機能性便秘」に大別され、一般的な便秘は機能性便秘に分類されます。機能性便秘はさらに弛緩性便秘や直腸性便秘、痙攣性便秘など、いろいろな種類に分類されており、その説明をこれからしていきます。

 

弛緩(しかん)性便秘

弛緩性便秘は腸管の緊張が緩むことで腸の蠕動運動が低下してしまい、その結果便の通りが悪くなり、腸内の水分が少なくなり便が固くなってしまいます。弛緩性便秘は他の便秘と比べてもなりやすい便秘のひとつで、女性や高齢者に多く見られます。

主な原因としては、水分の摂取量が少ない、食事の量が少ない、運動不足などが挙げられます。他に体質的に筋力や身体の弱い人、食物繊維の足りない人にも見られる便秘です。症状としてはお腹の張りや残便感、膨満感が見られ、他にも肌荒れや頭痛、食欲低下、肩こりといった症状が見られることもあるようです。

弛緩性便秘の対策としては、適度な運動を日常生活の中に取り入れて、体の筋力を鍛えることで腸の活動を活発にさせることが大切となります。他に外からマッサージなどをしたり、朝に水を飲むなどして腸を刺激することも効果的です。

また食物繊維を多く摂るような方向に食生活を見直すことも必要です。

 

直腸性便秘

肛門の直前である直腸まで便が到達すると、自然に便意が生じ、黙っていても自然に排便が行われるのが一般的ですが、この状態で便意を我慢し続けると、直腸の神経が鈍くなって便意を感じなくなってしまいます。

その結果直腸に長時間便が溜まってしまい、水分も吸収され便が固くなって生じる便秘が直腸性便秘です。本来であれば便意に逆らわず排便すれば何も問題にならないのですが、時間や周囲を気にするなど、何らかの理由で排便を我慢した結果、直腸性便秘は起こります。

対策はとにかく便意を感じたら我慢せずに排便することです。

また便意を促すためにも朝食はしっかり食べるようにしましょう。水分や水溶性食物繊維を十分に摂り入れ、便が固くならないよう気をつけるとともに、規則正しい生活を心がけ、毎朝排便できるよう排便リズムを身に着けましょう。

 

痙攣(けいれん)性便秘

自律神経のひとつである副交感神経が過度に興奮状態となり、腸が痙攣するような動きをすることで便の流れが悪くなることで生じる便秘を痙攣性便秘といいます。症状としては便秘と下痢を繰り返すのが特徴で、便秘の際の便は硬くコロコロした感じで、残便感が残ったりもします。

主な原因としては環境の変化やそれに伴う精神的なストレスが挙げられます。ストレスによるところが大きい便秘なので、対策としてはストレス解消や気持ちをリラックスさせることが効果的です。不溶性食物繊維は大腸への刺激が強いため避け、水溶性食物繊維を摂るように心がけましょう。

 

一過性単純性便秘

一過性単純性便秘は、生活環境や生活リズムなどが変わることでストレスを感じ、一時的に大腸の蠕動運動が鈍ることで起こる便秘です。進学や就職、結婚、旅行など、その理由はさまざまですが、今まで何ともなかったのに急に便秘に見舞われた場合は一過性単純性便秘の可能性が考えられます。環境に慣れてストレスが減るなどすれば自然と治りますが、ストレスも長きに渡れば痙攣性便秘に移行することもありうるので、ストレスはくれぐれも溜めないようにすることが大切です。

 

器質性便秘

器質性便秘は病気に起因する便秘のことで、その多くは腸の病気であり、病気が治れば便秘も治ります。器質性便秘では、細長い便や平らな便など、便の形状に特徴のあることが多いです。ポリープや大腸がんによって腸管が狭くなり、便が通りにくくなり便秘になることもありますし、女性の場合は子宮筋腫が腸を圧迫して便秘になることもあります。食生活や生活習慣を見直しても便秘が改善されない場合は、何らかの病気が関係している可能性があるので、医師に相談することをおすすめします。

 

症候性便秘

症候性便秘は内科的な疾患に起因する便秘のことで、糖尿病やパーキンソン病といった病気がこれに当たります。便秘を引き起こしている病気が治らなければ、便秘も改善されないことから、とにかく病気の治療が必要です。

 

薬剤性便秘

何らかの薬の副作用によって起こるのが薬剤性便秘です。便秘を引き起こす可能性のある薬は、痛み止めや吐き気止めから抗がん剤などさまざまです。病気の治療薬故に投与をやめるわけにもいかないため、便秘解消には下剤を使用したりすることもあるようで、このあたりは医師と相談しながら適切な対処を行う必要があります。

 

便秘型IBS(過敏性腸症候群)

これといった原因が見当たらず、お腹の調子が良くなったり悪くなったりを繰り返すのがIBSです。IBSは症状が慢性的に繰り返され、排便で調子が良くなったつもりでも、再び不快感が訪れるのが特徴です。食生活をはじめ生活習慣を見直しても症状が改善されない場合は、IBSの可能性も考えられるので、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

 

 

便秘薬の種類と選び方

便秘薬にもいろいろ種類があって、一般的に用いられるのは以下の4種類です。

 

・塩類下剤

・膨潤性下剤

・浸潤性下剤

・刺激性下剤

 

塩類下剤は腸に水分を集めて蠕動運動を活性化、膨潤性下剤は腸の水分を吸収して膨らみ刺激を与える、浸潤性下剤は便を柔らかくする、刺激性下剤は腸管の神経に働きかけ蠕動運動を行わせる、という下剤です。下剤もまた他の薬と同様に、長く使い続けていると効力が落ちてきます。その場合、下剤を変えてみるのもひとつの手段ですが、便秘の症状によっては合わない薬もあるので、自分の症状を見極め、合った薬を使うようにしましょう。

なお、下剤の使用は排便機能の低下にもつながってしまうため、頼りすぎは禁物です。

 

 

まとめ

便秘にもいろいろなタイプがあるので、便秘の対処においてはそのタイプに応じた処置を行う必要があります。便秘の多くは生活習慣や食事など、日常生活を見直すことで改善するものが多いのですが、中には病気によって引き起こされる便秘もあります。

いろいろやってみたけれど、便秘が改善されない場合は何らかの病気が隠れている可能性もあるので、その場合はすみやかに医師の診断を受けるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です